前橋市議会議員の近藤よしえのブログです


by kondou-yoshie

カテゴリ:生活保護( 3 )

 生活保護問題が大きな議論になっています。

 しかし、生活保護利用者が増加しているのは、長引く不況と非正規雇用労働者が蔓延し、ワーキングプアーが5年連続1000万人にも達していること、雇用保険制度が不十分なため所得保障がカバーされないこと、年金制度が確立されていないことなどが原因。

 生活保護制度が最後のセーフティーネットとして利用され207万人超の命と生活が支えられているという積極的な側面を見過ごすことはできないと思います。

 他の先進諸外国と比べても総人口比での保護利用率はドイツ9.7%、フランス5.7%、イギリス9.3%に対して日本は1.6%ときわめて低い。
厚労省が「働ける年齢層(稼動年齢)」とする保護利用者は50歳以上が74%を占め、働きたくても職がなく、心の病を抱えている人も少なくない。

 生活保護制度が憲法25条の生存権保障を具体化する重要な制度である以上、利用者数の増加と財政負担を理由に制度が縮小されるようなことがあってはならないと思います。
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by kondou-yoshie | 2012-06-04 19:56 | 生活保護

最後を誰が看取るか?

 N病院から電話がきました。「Kさん知っていますか?准緊急手術をしたいので
手術の同意と立会いをしてくれませんか?」
 3年前の派遣村の取り組みの中で相談された方。仕事がなくて
止む無く生活保護の受給の援助をしたことを思い出した。その後半年後に
連絡が取れなくて気がかりではあったけれど・・・・
 
 近親者のいないKさんは困って私を指名したらしい。早速N病院に
行って病状と手術内容を聞き、本日6時間に渡る手術を見届けて
来たところ。無事手術は成功し、命をとりとめた。ほっと胸をなでおろした。

 近頃、このようなケースが少しずつ増えてきた。身寄りがいない
人、家族と絶縁状態の人、具合が悪くて手術になったり、不幸にして
亡くなった時、生活保護受給者であれば、ケースワーカーと相談できるが
それ以外の人は、法的な限界もあるので、救済できないケースもある。

 59歳で緊急搬送されて数日でなくなった人は、大家さんにお願いして
国民健康保険の葬祭費の5万円でNPO法人福祉時にお願いして、
葬儀まで引き受けてもらった。遺骨は前橋市にお願いして預かって
いただいた。人生の最後をどう迎えるのか?せめて、最後を看取る人が
いてほしいとつくづく思う。
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by kondou-yoshie | 2012-04-19 20:02 | 生活保護
 ある日、S公園の近くに住む方から電話がありました。
「2、3日前からうちの近くの公園でベンチに座ったままジーッとしている
ホームレスの女性がいます。何とか助けてください。近所の人、
市役所の人、私も説得したのですが、誰かが迎えに来るといって
動こうとしないのです」。
 すぐに公園に行き話しかけました「どこから来たの?お名前は?
どこか具合わるくないの?すると、彼女は65歳、働いていたが
仕事がなくなったこと。知り合いの男性がもうすぐ迎えに来るからと
言って、その場を移動しようとしません。しばらく、話しかけていましたが、
だんだん、話かけても応えなくなってきました。しかたなく、また来ると
告げてその場を立ち去りました。
 
 その夜12時ごろ、市役所で議会の調査原稿を作成してそろそろ帰ろうか
と外を見ると雨がザアザアと降っていました。
「彼女はこの雨の中公園にいるかもしれない」と心配になり、急いで見に
行きました。
 その公園に、傘を差して足やひざはびしょぬれになった彼女が背中を
ぶるぶる震わしてベンチに座っていました。
「こんばんわ、今日は彼氏が迎えにこないから、私の事務所にこない?
寒いからとりあえず、今日だけ来ない?」と誘い、事務所に連れて行き、
食事をさせ、暖かい布団に寝かせました。

 次の日に、社会福祉課と連携をとり、足の怪我などもあり、
K病院に入院させました。

 その後、彼女は精神疾患があり架空の彼氏が迎えに来ると思っていたこと。
実姉が前橋市内に居住していることがわかり、生活保護を受けながら実姉が
日常のお世話ができるようにそばの貸家に住むことになりました。
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by kondou-yoshie | 2012-04-18 21:23 | 生活保護