前橋市議会議員の近藤よしえのブログです


by kondou-yoshie

前橋市立幼稚園4園の統廃合は止めよ

 議会質問要旨を掲載します。
 若宮町のまえばし幼稚園および、大胡・大胡東・宮城の4園を対象とした市立幼稚園充実検討委員会が6月18日に開かれました。目的は統廃合に関する検討です。統廃合方針は保護者や地域からの要望ではありません。
旧三町村の合併協議合意について重大な変更がある場合には地域審議会で議題として報告・提案されるのがルールです。
ところが、変更についての当局側からの説明は合併後の7年間、18回の大胡、宮城の地域審議会で一切行われませんでした。
6月28日の大胡地域審議会では、審議委員から大胡幼稚園の耐震補強工事実施設計が昨年完了しているのに今年度予算化されないのはなぜか。と問われ、当局はここで始めて、幼稚園のあり方についての検討委員会が開かれているので、この結果を待ち耐震補強工事を実施するかどうかを決定したい、工事は保留にしたとの答弁がありました。
この教育委員会方針に対して大胡、宮城の幼稚園の保護者、住民、そしてその代表である地域審議会からは事前に意見聴取も説明もないと疑問と批判があがっています。3園の統廃合検討そのものが合併合意に反する。
 突然の検討委員会の設置に対して参加した方々からは「何を検討するのかわからなかった、統廃合について聞かれても、意見を述べられない、配布された資料には議会での質問内容が添付されていたので、議会の総意として統廃合が求められていると受け止めた」と感想を述べていました。
 この検討委員会は、庁内の検討ではなく、公の検討委員会として学識経験者や私立幼稚園協会代表、大胡、宮城地域代表、4園のPTA会長、市立幼稚園長代表など参加しています。事前に議会に、全く報告もないこと、該当する保護者にも全く知らされないまま進められたのは問題。
  検討委員会の資料に添付した包括外部監査より抜粋した資料には、あたかも市(いち)立幼稚園に対し過剰に税金の投入をしているかのような記述や前橋市の1部地域に偏在しているので、公平性の観点から廃止も含めて検討する必要があるとの指摘があります。
若宮町にあるまえばし幼稚園はすでに前橋西部にあった総社幼稚園、前橋中央にあった神明幼稚園を含めた3園のうち2園を廃止しました。3園の存続を願う署名1万3千人以上の市民の反対を押し切って、強引に1箇所にしたのです。このように、経費削減を目的に公的な幼児教育の統合を論じること事態が乱暴な議論と言える。
 少子化の中で質の高い幼児教育を行なって欲しいと言う願いは切実です。宮城幼稚園は、昭和50年4月に村立幼稚園として開園して以来37年間地域の幼児教育の拠点として、大きな役割を担ってきました。農業を基幹産業とする家庭では3世代4世代が同居して、家族みんなで子育てを支え、3歳児から幼稚園にお世話になるのが、通例です。幼稚園は幼児期の人格形成を促す大きな役割を果たしてきました。
大胡幼稚園は昭和31年創立され、54年の歴史があります。町立幼稚園として開園し、平成16年4月に園児の増加によって2つに分けられ、大胡幼稚園と大胡東幼稚園になりました。多くの園児が大胡幼稚園から大胡小学校へ大胡東幼稚園から大胡東小学校へとすすみます。
このように、4園の中でも宮城と大胡そして大胡東幼稚園は幼少中と事実上の一貫校としての優れた幼児教育を行なっており、教育的効果が高いのです。子どもは町の宝として地域と一体となって育てられた幼稚園として、大きな役割を担ってきました。こうした中でも、多様な価値観を持った子育て世代に対応するため幼稚園の拡充に向けた取り組みが求められています。
 1つは地域への子育て支援です。少子化によって子育ての悩みを共有し合い、親や子供同士が交流できる支援を求める声も高まっています。乳幼児の子育て支援の拠点として、子育て相談や交流の機会を提供するために、空き教室や園庭など施設の活用をして実施すべき
 2つは定員。現在の市立幼稚園は1園7学級180名定員。宮城幼稚園は昨年度新園舎が建築され、園児は84名で教育委員会の問題意識としては充足率が低いことになっています。しかし、保育園や他市の幼稚園の定員数で見れば、決して少なくはありません。むしろ施設整備のときに園児数推計に基づいて1クラスの定員を少なくする見直し、見直した定員に合った教室整備を検討すべきでした。大胡幼稚園も園児数は102名で決して小さい規模ではありません。1クラスの園児の定員数を少なくして全体の定員を見直せば、子どもたち一人ひとりに行き届いた保育ができるのです。耐震補強工事についても、実態に見合った施設改善ができます。
 3つは前橋市立幼稚園では行われていない夏休みの預かり保育を実施すべき。県内の公立幼稚園84園中14園、7市町村で実施されています。運営形態や保育時間は様々ですが、夏休みの長期休暇中の預かり保育は保護者に大変喜ばれている。

 昨日の市長答弁で、行財政計画の見直し及びサマーレビューで全ての市有施設の総点検をおこない、改修や統合の方向性を出すとしています。教育施設や福祉施設を他の施設と同列にして論じるべきではありません。財政の効率化を教育や福祉に求めることには慎重でなければならないし、とりわけ教育は未来への投資であり、目先の財政事情に左右されるべきではない。
市長は6月29日に開催された宮城地域審議会での質問に答えて、合併合意はいわば、憲法と同じで大変重いもの、守られるべきものであるとの趣旨を述べました。この考えに立ち、保護者をはじめ地域住民の総意からも4園の統廃合の検討そのものをやめるべき。
[PR]
by kondou-yoshie | 2012-07-11 18:30 | 議会