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前橋市議会議員の近藤よしえのブログです


by kondou-yoshie

柏崎刈羽原発を視察

 前橋市から100キロ圏内にある柏崎刈羽原発が福島第1原発事故のような
過酷事故が起きたら放射性物質の拡散による高濃度汚染地域になる可能性は大きい
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昨年、8月に共産党前橋市議団として東京電力に申し入れ
柏崎刈羽原発の施設内を視察しました。
昭和53年に着工され、現在7基の原発が東京ドーム約90個分の広大な敷地に設置されている世界最大規模の原発、「東電・柏崎刈羽原子力発電所」(約6000人が勤務)の現地調査と原発事故発生時の柏崎市の避難計画について調査しました。
「安全神話」にどっぷりつかって必要な安全対策をしてこなかった東電は、福島原発事故を受けて柏崎刈羽原発では緊急工事を計画し実施していました。津波対策として、海抜15メートルの防潮堤2・5㌔の設置を計画し、原子炉建屋の開口部に防潮板の設置工事を開始していました。電源喪失を想定して消防車や電源車を配備し、がれき除去のため重機を2台配置するなどの措置を講じていました。しかし、7基もの巨大な原子炉や使用済み核燃料プールを冷やせなくなるような過酷事故が発生した時には、福島と同じように手がつけられなくなって、重大な放射能汚染災害になるのではないかと思いました。

 柏崎市には原発立地自治体として国からの交付金が年間約27億円入り、他に固定資産税や法人市民税など約10億円の税金が入ります。市はこれらの収入でさまざまなデラックスな公共施設を整備しており、文字通り原発と共生した自治体運営が行われています。 
 その一方で同市の避難計画は決して十分ではなく、福島原発のような過酷事故が発生した場合の全住民避難(疎開)の緊急・長期的な具体的な計画は不十分で、市役所機能の移転、さらには放射線の観測体制やヨウ素剤の配布方法など現行の防災計画は大変不十分です。見直しが求められています。
by kondou-yoshie | 2012-03-14 20:30 | 原発はやめよ